interview

2017年3月28日

“お笑い”を仕事にする

芸人ザブングル・松尾さんとバーグハンバーグバーグ社長・シモダさんの業界を超えた絆

IT業界で働いていると、日ごろのインプットや話題・関わる人は同じ業界になりがちですよね。一方で、他業界の情報や常識・働き方には刺激を受けることがたくさん。

今回は、 “お笑い”を全く異なるアプローチで体現しながらお互いを刺激しあっている、株式会社バーグハンバーグ(以下バーグ)代表取締役のシモダさんと、お笑い芸人・ザブングルの松尾さんのお二人に、業界を超えた絆を持つことについてお伺いしました!

 

(右)株式会社バーグハンバーグ 代表取締役  シモダテツヤ
2004年にGMOペパボ株式会社に入社、2006年にサイト「オモコロ」を開設し、2010年に起業。多くのネット著名人を従え、一風変わったプロモーションを実施している。

 (左)ザブングル 松尾陽介
1997年に名古屋吉本総合芸能学院に入学し、1999年にザブルングルを結成。現在はワタナベエンターテイメントに所属し、舞台を始めテレビ・ラジオなど幅広く活躍する。メガネは伊達。

 

 

ダサすぎる名刺で「あ、この人無理だ」と思ったのがきっかけ

 

石根
今日はIT業界のお笑いを先導するバーグ・シモダさんと、TVでお馴染みのザブングル・松尾さんに、どんなお話をお伺いすることができるのかとても緊張しています…!
では、まずはお二人の交流のきっかけを教えてください。
松尾
僕はずっと芸人仲間と飲んでいるのが好きで、数年前までは芸人以外の方とはほとんど話す機会がなかったんですよ。当時は芸人以外の人と話してもあまり面白くないと勝手に思っていて。数十年そうだったんですが、35歳を超えたあたりで、違う業界で活躍する同年代の人たちがかっこいい仕事をこなしているのを目の当たりにして、お笑い以外の話はほとんど解らない自分に知識がなさすぎると痛感しました。そこから、芸人さんに限らず様々な方とお話するようになり、その最中にシモダさんにお会いしました。
でも、シモダさんの第一印象は最悪だったんですよね。
石根
え、何故ですか??
シモダ
松尾さん、言わなくていいです。その話は言わなくていい恥ずいやつです。
松尾
シモダさんとは先輩芸人の紹介で会うことになったのですが、先輩が「こないだこういうIT系の社長と会ったんだけど、面白いから今度一緒に飲もうよ」と言って貰ってきた名刺を見て引いてしまって
石根
名刺?どんな名刺ですか?
シモダ
言わなくてもいいのに! えっと・・・今は持ってないんですけど、実は昔キャバ嬢形式の名刺を作っていて。

 

( 当時のキャバ嬢名刺)

 

松尾
あれを見た瞬間に、「あ、この笑いの感じの人は僕ダメだな」と思いました。先輩に「じゃあ今度紹介して下さい」とは言いつつも、最初の印象は「絶対仲良くなれない」という前提でした。
シモダ
だから最初から偏見が入ってて、しばらく距離を取られてた状態だったんです。ひっそりと僕のこと軽蔑してるっていう。まぁ、気持ちはわかるんですけど。
松尾
僕はそれまでIT業界の方とほとんど面識がなかったので、ああ、この業界の人はこういう感じ(キャバ嬢名刺)のノリなんだろうな、と勝手に決めつけていたんですよ。だから、次に会った時にシモダさんから「壁を感じる」と言われて。
石根
気づかれたんですね(笑)。
松尾
バレたので全部言いました。「ちょっと喋れるようになったし、気も合いそうだから言うけど、会う前にあの名刺見せられたから、こんな奴絶対面白くねえって勝手に思ってた」と。そうしたら「それはそうでしょう。僕もあれ出されたら同じこと思う。」と返ってきて、そこで壁がガラガラと崩れました。
シモダ
いや、あの名刺は性質上出してもいい人とダメな人がいて。人伝てに渡ったら絶対ダメなやつですね。反省してます。

 

 

 

松尾
その時、「ああ、意外と話せるかも」って思えるようになって。
シモダ
それがキッカケで偏見もなくなって、そこから会う頻度が劇的に増えましたね。一番頻度の高い時は週5くらい。
石根
:それはもう同僚かカップルじゃないですか(笑)。週5で顔を合わせるのって普通職場の同僚くらいですよね・・・。どうやってそんなに頻繁に会う仲になるのですか?
シモダ
僕が思うに、忙しい仕事生活の中で、仲良くなるにはそれなりのコツがあると思うんですよね。もちろん人に会う時はスケジュール決めるとか定期的に会うことはあるのですが、そうすると距離が徐々に遠くなっていくことってあるじゃないですか。でも、出会ってから多少の厚かましさを出しながら、次の日にすぐ電話して2週間の間に3回ほど会うと、もう遠慮なしに声をかけれる仲になりますよね。ポイントはいかに早く遠慮しない関係になれるかだと思ってます。

 

松尾
それでいうと僕は基本断らないんですよ。予定があっても終わったら合流します。
シモダ
夜中3時すぎに連絡しても来てくれるんですよ。すごいですよね。
松尾
夜中に連絡してもう会が終わっている時はしょうがないですよね。でも自分からは断っていないし、本当に行く気もありましたから、次も誘ってもらい易いんですよ。

 

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取材・文石根 友理恵

グラスタweb編集長。87 年広島生まれ。神戸大学国際文化学部卒業後、IT業界の道へ。2011年サイバーエージェント→2012年ワンオブゼムを経て、2015年より独立。webメディア運営・執筆と日本アジアドラマ共同制作プロデュースという異なる2つの事業に従事するパラレルキャリアを実施中。17年5月に第一子を出産、「仕事と子育てを自分らしく営む」が人生のテーマ。 http://mamawork.life/