子ども役員?リゾートに海外留学!?IT企業のこだわり施策〜アドウェイズ・ギークス

一風変わった制度やこだわり施策を取り入れている企業が多いIT業界。今回は、株式会社アドウェイズ・株式会社ギークスのユニークな施策をご紹介します!

 

※この記事は、2016年7月発行の『Grand Style』7号で掲載した記事を編集したものです。

 

■アドウェイズ:役員が全員“子ども”の会社!? 家族目線で考える『株式会社アドウェイズベイビー』

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『株式会社アドウェイズベイビー』は、アドウェイズ社員の子どもたちが役員を務める、同社の子会社。社員だけでなく、配偶者や子どもの声にも耳を傾け、真に必要とされる人事制度をつくることを目的に設立されました。役員になるには、未就学かつ「賛成」の言葉を発せられることが条件。完全年功序列制のもと、3~5名で構成されています。’14年11月5日(イイコの日)設立・資本金は818,100円(ハイハイ)と、アドウェイズベイビーならでは。

アドウェイズベイビー設立の詳しい意図や効果を、株式会社アドウェイズ・人事戦略室の久保圭太さんに伺いました。

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■家族の意見を社内制度に反映

当社は、設立から15年が過ぎ、これまで若さを前面に働いてきた社員にも結婚や出産といったライフイベントが訪れています。これに伴い、社員が仕事と家庭の両立を実現できる社内制度の体系化を進めることになりました。

まずは、家庭を持つ社員に「困っていることはないか?」とヒアリングしてみたのですが、「特にない」との回答ばかり…。そんなはずはないと、今度は社員の配偶者に話を聞いてみたところ、リアルな意見が続々と出てきました。課題意識は、家族の現場である〝家庭〟にあったんです。そこで、社員の家族と対話できる機会を仕組み化しようと、社員の子どもたちで構成された『株式会社アドウェイズベイビー』を設立することに。当社らしい遊び心のあるカタチになりました。

 

■平均年齢4才の役員たち

アドウェイズベイビーの役員会は、これまでに3度開催しています。式次第が用意され、辞令を交付するなど、きちんとした形式をとっているんですよ。今回の議題は、「家庭を持つ社員の働き方」、「ストレスチェック」、「ベビーシッターの活用」などなど。役員には、賛成の決議をお願いしていますが、ぬり絵に夢中で「さんせ~い!」の発声が揃わないこともしばしば(笑)。時に進行が止まることもありますが、そうした役員の無邪気な姿は、普段の社内とはまた違ったほのぼのとした空気を生み出しています。

 

■代表と社員家族の懇親会

役員会のあとは、「ミライ会議」と称した懇親会を設けています。これは、代表の岡村や人事部門の責任者が社員のご家族を囲み、家庭の目線から制度に対する意見を伺うものです。ここで生まれた声を基に、従来のベビーシッターサービス制度を、より弾力的に運用できる仕様に変更するなど、実際に利用してもらえるものに改善したりしています。

 

■未婚社員の安心材料にも

本施策は、代表の人となりや考え方、会社の雰囲気などを社員のご家族に肌で感じていただけることもあり、参加してくれた社員からは、「仕事に対する家族の理解が深まった」「子どもと仕事の話ができて嬉しい」といった声が挙がっています。今後はさらに、未婚の社員に対しても、未来への安心感を醸成できるような取り組みを増やしていきたいと思っています。

これからも社員やご家族の意見を制度に反映しつつ、社員の幸せに会社が貢献できるよう取り組んでいきたいですね。

 

 

■ギークス:リゾート地でプログラミング&英語漬け⁉次世代型の採用戦略『geechs camp』

gra7_3 『geechs camp』は、同社が独自に発案したエンジニア中途採用の取り組みの一つ。参加者は、フィリピン・セブ島にあるスクールで、半年間にわたりプログラミングと英語を同時に習得します。渡航や滞在にかかる費用は会社が負担。帰国後は、エンジニアとしてギークスに入社します。英語力を兼ね備えたエンジニアの採用・育成が目的で、次世代型の採用戦略として注目されています。

 

geechs campの詳しい意図や効果を、ギークス株式会社・ゲーム事業本部の木内泰久さんに伺いしました。

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■エンジニア採用の一環として実施

『geechs camp』は、慢性的なエンジニア不足の解消、世界に通用するエンジニアの輩出を目的に、’13年10月にスタートしました。応募条件は、社会人経験があり、エンジニアとしてのキャリアアップやキャリアチェンジに強い熱意があること。3~4名の枠に対し、100名を超えるエントリーをいただく回もあるなど、注目を集めています。なお、キャンプ卒業生は、既に20人を超え、現場で活躍しています。

 

■予習必須の怒涛のカリキュラム

プログラミング学習は、日本人講師によるもので、前半はサーバーサイド、後半はフロントエンドの技術を学びます。ゴールは、自分が制作したアプリをストアに公開すること。卒業課題として行います。一方、英語はフィリピンの現地講師によるマンツーマン指導。英語は、プログラミングとの親和性が高く、また最先端の技術に関する参考文献を参照するためにも非常に重要だと考えています。

授業の予習復習は欠くことのできないハードなカリキュラムですが、メンバーはストイックに取り組んでいます。

 

■頼れる先輩の存在!充実した現地生活

『geechs camp』は、半年間のプログラムで行われますが、先輩と後輩が2~3ヶ月重なるようにスケジュールを組んでいます。これは、先輩がメンターとして、後輩をフォローできるように考えた結果。お互いに安心感が生まれますし、帰国後のコミュニケーションも円滑に進みます。

滞在中は現地の人をはじめ、他の留学生との交流も盛んです。学びの場ながらも世界有数の観光スポットでもあるので、参加者は余暇も楽しみながら、メリハリのある生活を送っています。

 

■帰国後はエンジニアとして入社

帰国し、当社へ入社した後は、各プロジェクトに配属されます。半年間のOJTによって、実務経験とさらなる技術の習得に努めてもらいますが、彼らは成長意欲が高く、バイタリティも旺盛です。なかには、わずか1年でリードエンジニアに抜擢されるメンバーもおり、既存社員に良い意味での競争心を生み出させる存在になっています。

新卒/中途採用に加え、『geechs camp』という第3の採用を確立したことにより、当社のエンジニアは’13年当時と比べて3~4倍に増え、事業の拡大にも拍車がかかっています。今後も、エンジニアを「そだてる」「あつめる」「つなげる」という当社独自の強みを活かしながら、「21世紀で最も感動を与えた会社になる」のビジョン実現に向け、しっかり取り組んでいきたいと思っています。

 

 

 

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