夕食弁当に、図書館まで!IT企業のこだわり施策〜freee・VOYAGE

一風変わった制度やこだわり施策を取り入れている企業が多いIT業界。今回は、freee株式会社、株式会社VOYAGEのユニークな施策をご紹介します!

■freee:会社が毎晩、お弁当を支給!『ワイワイ弁当\(^o^)/』で活力を

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毎日、会社が夕食にお弁当を支給する「ワイワイ弁当\(^o^)/」。創業当時、社員が夕飯の買い出しをまとめてしていたのが始まりだそう。社員の慰労と健康維持という目的に加え、現在は食事を介したコミュニケーションに重点を置き、職種の異なる社員同士の交流の場として機能しています。利用は任意で、毎日約4割の社員が注文し、隔週水曜の〝弁当.js〟と呼ばれる懇親会には多数の社員が参加するといいます。食後は、仕事に戻る人、サークル活動をする人など、過ごし方はそれぞれ。仕事の話に限らず、プライベートの話題でも大いに盛り上がる賑やかなひとときを過ごしているそうです。
「ワイワイ弁当」は、どのような効果を生んでいるのでしょうか。freee株式会社・メンバーサクセスチームの古塚大輔さんに伺いました。

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■夕食時に異職種間の交流を
創業当初はハードな働き方をする社員もおり、「食事だけでもしっかりとってほしい」という思いから、会社による夜のお弁当支給が始まりました。夕食を共にしながら親睦を深める社員の姿は、今では日常の光景になっており、夜のお弁当は社員間のコミュニケーションを促進する重要な機会になっています。
当社は職種によって始業時間が異なるため、社員はランチタイムに交流を図りづらいところがあるのですが、その機会を夕方以降にもつくったことから、職種間の情報共有が円滑になりました。
お弁当を食べながら、業務上の相談やブレスト感覚でのミーティングをしたり、最近ハマっている趣味や部活などプライベートの話題で盛り上がったりと、普段の会議や打ち合わせとは違った空気のなか、フランクなコミュニケーションが交わされています。

freee_s_3(お弁当を片手に話を弾ませる社員の皆さん)

■約20種類から選べる多彩なメニュー
当初は社員が買い出しをしていましたが、2014年の移転を機に仕出し弁当に切り替え、今は4店舗に注文しています。ジャンルはさまざまで、定番のカレー、雑穀や野菜中心のナチュラル系、揚げものメインのガッツリ系など約20種類のメニューから選べます。
五反田は安くておいしいランチを食べられる店が多いので、昼は好きなものをしっかり、夜はヘルシー弁当であっさりなどと使い分けている社員も多いようで、健康に自然と意識が向くきっかけにもなっています。またキッチンには、スープやドリンクを常備しており、自由に飲食できるようにしています。

■隔週水曜日には、懇親会も
通常の運用に加え、隔週水曜日には〝弁当.js〟という名で懇親会を実施しています。参加者の席を事前に決め、普段接点の少ない社員同士を繋げたり、毎週のように入社する新入社員の紹介の場としたり、社員間のさらなる交流を目的にしています。〝弁当.js〟には、毎回、多数の社員が参加しており、業務の場とはまた違う社員の人となりを知れると好評です。

■施策は社員が自主運用
注文のとりまとめはメンバーサクセスチームが行いますが、弁当の受け取りや到着を知らせるアラートの発信は、その場にいる社員が自主的に行っています。担当者を置かなくても、一人ひとりが自分ごととして捉えて運用できるのは、当社の良いカルチャーの一つ。今後も当社らしさの活きる制度が続々と生まれてくると嬉しいです。

 

■VOYAGE:マンガも楽しめ、仕事もはかどるライブラリースペース『OASIS』

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コミュニケーションの活性化を目的に設置されたライブラリースペース『OASIS』。仕事関連の専門書や実用書に混ざってマンガも多く並ぶところは、社員の遊び心や想像力を大切にするVOYAGE GROUPならでは。6,000冊にもおよぶ蔵書のほとんどが、社員からの献本によるものだそうです。本は、1度に5冊まで借りることができ、翌週金曜日までに返却することになっています。なお、管理・運営は読書サークルに任されており、同サークルが選定した図書も定期的に追加されているそう。
『OASIS』は、どのような効果を生んでいるのでしょうか。株式会社VOYAGE GROUP・人事本部の永井亮希さんに伺いました。

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■コミュニケーション×ライブラリー
喫煙者にとっての喫煙所のように、普段仕事で関わらない人と話が盛り上がる場を作りたいと考えていました。そんな時、1階のスペースが空き、当社が借りることに。
本で繋がれば共通の話題もできますし、技術書を読んで勉強したいという社員の要望も高まっていたことから、ライブラリーを兼ねたコミュニケーションスペースとして2011年に生まれたのが、『OASIS』です。

■同じ本が並んでいたら、必読本の証拠
本のジャンルは多岐に渡ります。入口近くの棚にはマンガ、正面にはエンジニアやデザイナー向けの専門書、奥には人事や法務の実用書などが並びます。『OASIS』ができた時に社内に分散していた本を集約したのですが、各部署から同じ本が続々と出てきて(笑)。集約することで今後の経費削減へも繋がりますが、別の視点で見ると、同じ本がたくさんあるというのは、多くの社員が読んで学んだお墨付きの証。結果として、何から読もうかと迷う社員の指標になっています。
本の管理は、借りる本と氏名を用紙に記入するというアナログな手法なのですが、紙をめくれば過去の履歴を追うことができるので、先輩が借りた本を調べて同じものを借りていく若手社員がいたりなど、もともとの目的以外にも便利に使われているようです。

■勉強会や余暇など使われ方はさまざま
『OASIS』は電話回線を引いておらず、外部の方が立ち入ることもないので、静かな環境が整っています。エンジニアがコードを書いたり、デザイナーが構想を練ったりなど、集中して作業をしたい時に多く利用されています。
また、カンファレンスルームとして使われることもあり、勉強会やインターン生の成果発表、事業プレゼンなども行われています。階段状に本棚が組まれているので、ひな壇式に座ることで大勢の人を収容できます。
『OASIS』は、いつでも出入りできるので、休日にマンガを読みに来る社員もいるようです。当社にはマンガ好きが多く、『キングダム』『ジャイアントキリング』は特に人気があります。もはや、社内の共通言語に近いレベルなのではないかと。経営に生きる描写が頻繁に出てくることもあり、先日も役員の一人が熱く語っていました。

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(著名なマンガが並ぶ)

代表の宇佐美が読書家ということもあり、当社は本に対する出費を惜しまず、読書サークルの活動も活発です。今後も『OASIS』を拠点に、読書文化が社内に根づいていくといいなと思っています。

 

※取材・執筆/香川妙美 『Grand Style』6号  2016年4月発行

 

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